レポート2



ナンジャタウンで食べられる、ナジャウ型ホットケーキ。

さて、とうとう最も面積の広いエリアのマカロニ広場にやってきました。
スゴイ人気で列も出来ているアトラクション「幸せの青い鳥」の列を横目に スタンプを探します。 このエリアの中央にはメリーゴーランドがあり、それを囲むようにイスとテーブルが用意されています。 遊び疲れた子供連れの家族などが自由に食事をとることが出来るようになっていて、 いわゆるゆったりとした雰囲気が漂っているのですが そんな中を必死の形相でスタンプを探し回る私の様子って第三者的にみたらどんな感じなのだろう? なんてちょっと思ってしまいました。 ふと、休憩をとっている人達の側を通ったときに嗅いでしまった食べ物に すばやくお腹がグ〜〜と鳴りました。 時計をみるとすでに2時を回っています。 さすがにちょっと疲れたので腹ごなしと休憩をとることにしました。 あまり時間を掛けたくないので手軽に食べられるバニーニ(パンで野菜などを挟んだ食べ物)を 買って一息つくことに。 ちょっと落ち着いて回りをみてみると本当に親子連れやカップルの多いこと。 ふと思いついたので残りのスタンプの数を数えてみると、 あとたった11個。 思えば本当に長い道のりだったなぁ・・・ しみじみと一つ一つのスタンプを見ながら成果をかみしめます。 しかし、このまま休んでいてもスタンプは集まりません。 悲鳴を上げ始めている足に力を入れて再びスタンプ集め開始っ!


立て看板のうらをよーくみると、、、、。

そんなこんなで、残りのスタンプはあと4つって所までなんとかやってきました。 あとは見付け残したスタンプを探すだけです。 まずはもののけ番外地に戻って保留にしていた スタンプを探すことに。 しかし、いくら探しても一向に見つからず。 だんだんと(本当にあるのだろうか?)という不安感が頭を支配していきます。 そんな時、同じようにスタンプ帳を手にした男女3人組の人を発見。 (もうこうなったら最後の手段だっ)
「すみません、あのースタンプ集めている方ですよね?」
と情報を得るために思い切って声をかけてみたのでした。
『はい、そうですが』
女性の方が答える。
「すみませんが、もしこの番号のスタンプの場所をご存じだったら教えて頂けないでしょうか?」
『あー、そこだったら』
と言うことで見つからなかったもののけ番外地の 2ヶ所のスタンプの場所を教えて貰っちゃいました。
「助かりました。どうもありがとうございました。」
お礼を言って立ち去ろうとすると
『あのーすみませんがこちらもこの番号のスタンプが−』
と言うことでこちらも知っている範囲でスタンプの場所を教えて上げました。
向こうの方もみんな気さくな人ばかりで、その後もちょっとした雑談を。
「言葉が関西っぽいのですが関西の方ですか?」
と訪ねると大阪から遊びに来たとのこと。 以前に大阪に遊びに行ったことのある記憶をおりまぜながら ちょっとの間スタンプの事を忘れておしゃべり。
「ご縁がありましたらまた」
もう一度お礼をいって、さっそくさっき教えて貰った場所に行くと・・・ やったーあったーっ! もう一ヶ所の方も無事に見つけることが出来てこれで残りあと2つ。 よーしラストスパートだっ。


残りのスタンプは2つ。 しかし、最後の一個は全てのスタンプをそろえて初めて押せる最後のスタンプなので 実質的な残りスタンプ数は1個っ!! しかし、その唯一残っているスタンプの場所が一番広いエリアのマカロニ広場なのです。 あれから、もう同じ所をなんども行ったり来たりしたか覚えていないぐらい歩き回りました。 でも、それでもみつかりません。 楽しげに遊んでいる人達が段々恨めしく思えてきます。 もうだめだ。こうなったら最後の手を使おう・・・。


ナンジャタウンにいるありがたい七福神。やっぱりみんなネコ。

最後のスタンプを押す場所の側で待機する事にしました。 そう、完成したばっかりの人にラストのスタンプの場所を聞いてしまおうという 実に合理的な方法をとることにしたのです。 えっ卑怯ですって? ふっふっふ、何とでも言って下さい。 きっとこの心境は実際に追い込まれてみた人じゃないと分からないのです〜。 (もしかして人格が段々と荒んできていますか?(笑)) 待っていると程なくしてやってきたカップルがどうやら完成させた様だったので声をかけました。
「あのぉすみません、ちょっとお聞きしても宜しいですか?」
『あっいいですよ』
お兄さんの方がさわやかに答えてくれました。
「このスタンプなんですけど場所知りませんか?どうしても見つからなくて」
『あーここね、ここは私達も一番最後まで残って大変だったんですよー』
と言う様な会話を交わして場所を丁寧に教えて貰います。
「あぁナルホド、そんな所に。どうもありがとうございます」
『いえいえ、頑張って下さい』
という実に爽やかな雰囲気で立ち去っていく後ろ姿に感謝感謝。 (お兄さん、あなたは私の救世主です。ありがとう)と心でつぶやき 教えて貰った場所にまっすぐ向かうために今のカップルの横をすり抜けてダッシュッ!! (お礼を言ってすぐに本人を横から追い抜くのは我ながら実にマヌケな姿だったかも) さっそくマカロニ広場まで移動して教えて貰った 場所を調べると、、、発見っ!! やったぁー。ありましたよ。 こんな低い位置のしかも裏側にあるなんて普通じゃ見つからないや。 感慨深く無事にスタンプ帳に押します。 やったこれでスタンプはあと一個。 どきどきと高鳴る胸を押さえてとうとう最後のスタンプが隠されている場所に再び移動。 スタンプ帳に書かれた謎を解き、そして最後のスタンプをスタンプ帳に押して完成っ! これで全てのスタンプを集めることが出来ました。 ありがとう、ありがとうみんなー。 こうして私のスタンプラリーはここに幕を閉じたのでした。


いやー長かったです。 終わって時計をみてみれば夕方の4時。 10時からスタンプを押し始めて、 みんながアトラクションで遊んでいる中スタンプラリーに一途に打ち込み続けたにも関わらず 6時間も。 途中、休憩を10分ぐらい取っただけで 後は飲まず食わずの歩きっぱなしだった為に体はすっごく疲れたけど 心がすごく満たされた気分です。 なによりも一つの事をやり遂げた達成感が心地よい。

そして最後の儀式として、スタンプ帳を係りの人にみせます。 こうして無事にナンジャマニアの認証を受ける事が出来ました。 ナンジャマニアの認証を受けると、 実はなんと「この先一年間ナンジャタウンへの入場が無料」という特典付き。 入場料1600円が何回行ってもタダ!!さらに、パスポートは6割り引きで買えます。 別にこの様な特典の為に始めたスタンプラリーではないのですが こうした特典は何だか嬉しいです。 そして、一年間入場無料以上のなにかを得たような気分になれたナンジャタウンのスタンプラリーでした。

別に、今回の私の様に順番に回る必要はないですし、好きなときに好きなだけスタンプを押して また次の時に続きをやるなんて事も出来るんで気楽にやってみて下さい。 ただ、月が変わるとスタンプの場所が多少変わるみたいなので 出来ればひと月の間に出来たら理想みたいですけど。 きっと、あなたが想像している以上の面白さがそこにあるはずです。

2000.1.3   げんこ寄稿

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