チーズ作り体験にいってきたよ!(千葉県新生酪農)

春の気配がしつつもまだまだ冬を感じる2月。 千葉県の房総にある新生酪農さんへお邪魔してチーズ作り体験をしてきました。 いっつも食べるばっかりだった私。いつかは触れてみたいと思っていた夢がやっと叶いました。 すっごく楽しかったです!では簡単ですがそのレポートをどうぞ!今回はモツァレラとストリングチーズです。
さてさて今回も、せっかくの体験が忘れっぽい私の記憶の彼方に飛んで行ってしまう前にまとめてみました。
少々読みにくいところもあるかもしれませんが、よければ私の復習におつき合いくださいね。


ゴーダちゃん達
新生さんの超ウマゴーダチーズが眠っている貯蔵庫です、、、ゴクリ、、
今回お伺いした新生酪農さんは主に生協さんで販売しているチーズやミルクをつくっているところで、一般のスーパーなどでは まずお目見えできないというレアな会社です。
現地についてから、いろいろと会社の説明をお話ししていただきましたが、生協さんのミルク製造=安心して飲める、 おいしく飲めるをモットーにつくていらっしゃるそうです。こちらで扱っているミルクは全て低温で殺菌されています。 (パスチャライズド製法)これは、低温で殺菌することで牛乳の風味をぎりぎりまでおとさないというこだわりの殺菌法だそうで、 量こそたくさん生産できないけれど、おいしい牛乳を消費者の方に届けたいという、新生酪農さんのこだわりが説明のそこかしこに かいま見られました。こういうこだわりってステキですよね。


さてさて、さっそくチーズ作り体験です!みんな新品の白衣に着替えて、さっそく工場に向かいます。 そこには昨晩から一晩かけて低温殺菌して用意してくださったミルクがフロオケのようなステンレスの入れ物に入れて置いてありました。 牛乳の量はなんと100L!ここからチーズは10キロほどしか作れません。体験といっても作成で大事なところは、 新生さんがやってくださっているので大体は私たちは見てるだけなのでしたが(笑)。

(1)加温・スターター、レンネット添加
あらかじめあたためておいた牛乳に、300〜500mlほどの凝集酵素(レンネット)をいれます。まぜます。 そうすると15分もしないうちにみるみる固まってくるのです!はじめのうちはなんとなくとろみが、それがそのうちだんだん しっかりとしてきます。見た目はやわらか系ミルクプリンみたいな感じになります。みんなで指をいれて固さを確かめたりしてます。 放っておくともっと固くなってカットできなくなるくらいになるそうです。味見もさせてもらっちゃいました、 とてもいいミルクの味と香りがしました。(^^)


(2)カードカット
ある程度固まってきたら、今度はカードをカットします。ミルクが固まったものをカードといいます。 新生のお兄さんが手慣れた手付きでピアノ線のようなものがはられている専用のカッターでスイーッとカットしてゆきます。 このカットも職人技が必要だそうです。チーズによってもこのカードの大きさは違うそう。


(3)撹拌
カットが終わったカードを今度はぐるぐるまぜます。 切る&まぜることでカードと水分をわけます。まぜないとくっついちゃうんだそうです。なんとこちらではチリトリでまぜてました、、(笑) フロオケ状の入れ物とチリトリの角がぴったり合ってよいのだとおっしゃってましたよ。まぜているうちに、黄色い液体とミルクの固まりの2つに 分かれてきました。この液体をホエー(乳精)といいます。カード(ミルクの固まり)の方を味見させてもらいましたが、すごくやわらかいマシュマロのような感触でした。


(4)ホエー排出
<写真左>次にホエーの部分を抜きます。ステンレスのお風呂の横についてる蛇口からホエーを流します。 もうもうと湯気があがり、ミルクのいいかおりがもわ〜んと広がります。

<写真右>水分がぬけ切ったら、カードを一つにまとめます。


(5)カード圧搾・カット
まとめてひとつの固まりになったものをたんざく状にカットします。ここでも味見させてもらいましたが、 さきほどまでとはうって変わって、味のないもっちりおもちみたいでボリュームも多く感じる質感でした。 ひとかけら食べるのにとっても苦労しました。


(6)カードあたため
次にこのたんざく状に切ったカードを熱湯の中につけます。お湯のなかでカードが暖まったのを見計らってこねます。


(7)カードこねこね
熱いので熱がつたわらない手袋をしてます。そうしてこねているうちに、 まっしろなつきたてモチのようになってきました。


(8)形成
そしてオモチ状になったところで、まるーく玉状にちぎります。やっとモツァレラらしくなってきました。 これが結構熱くて、「アチチチ」と言いながら丸くしました。


(8)形成
どんどんちぎって、お水の中にいれます。みんなもはじめての体験です。 いろんな形のモツァレラができていきます。バラバラだと味があっていいですね(^^)


(9)加塩
10分ほど真水につけたら、今度は塩水の中につけなおします。これでチーズに塩味がつきます。 お水のなかでは沈んでいますが、塩水だとぷかぷか浮いてます。


(10)ストリングチーズ
さてモツァレラの次はストリングチーズ!あれってどうやってつくるのか長年の謎だったのですがすごーく簡単にできちゃいました。 モツァレラのモトのカードの練った固まり、あれを棒状にひっぱってのばします。ある程度の太さと長さになったところではさみでちょっきん! これだけなんです。


(11)ストリングチーズいっぱい
ほんとに裂けるチーズになってるの?と思って縦に裂いてみたらきれいな筋がでました。こんなにカンタンにできちゃうモノなんですね〜。 パイ皮をつくるときみたいにチーズを何層にもかさねてつくるものなのかと思い込んでましたが、違ってました。 ストリングチーズもみんなでつくります。のばしてちょっきんをくりかえし、こんなにたくさんの裂けるチーズができました。


(12)完成
さてさて完成で〜す。塩水からあげたチーズをカゴにのせて、ずらっと並べた写真です。 ストリングチーズは長くいのでおだんご状にしばってます。かわいいですよね〜。所要時間は説明も含めて全行程で 3〜4時間ほどでした(^^)。今回は体験ということで新生さんがあらかじめいろいろと準備してくださったりしていたので 本当だったらもっと時間のかかるものだと思います。

新生酪農さんのチーズはゴーダやストリングチーズがあり、なかでもゴーダは昨年第三回ALL Japanナチュラルチーズコンテストで金賞をとったほどの逸品! テレビにも紹介されたことで、いまでは注文が殺到して生産がおいつかないくらいだそうです。金賞をとったゴーダを少しいただきましたが、 とてもよく熟成していて、いままでのゴーダのイメージを塗り替えてしまいそうな美味しさでした。金賞受賞のゴーダは残念ながらもう在庫がなく、 手にはいらないそうです。

こちらでは、ミルク、チーズの他にヨーグルトやアイスクリームなどもつくられています。アイスクリームもいただきましたが、 とっても美味しかったですよ〜(^^)(もちろんミルクもすっごく美味しかった!)これもやっぱり生協でしか買えないそうですが、千葉の工場の前には直売ショップもあるので 欲しい方は行かれてみたらいかがでしょう?
、、なんて。生協限定と書きましたが、実は新生酪農さんのHPから、御買い物できるそうです。あくまでも生協さんメインなので 一般の人にはお待ち頂くと書いてありましたが待てば買えるみたいですネ!わ〜い!

体験が終わって、そのあとはお弁当を食べながらスタッフさんのお話を聞いたりして楽しいひとときをすごさせていただきました。 熱心なお話をうかがっていて、おいしくて安全な牛乳やチーズをつくる為に一生懸命頑張っているんだなという熱意が伝わり、本当にすごいなと思いました。 この日は私たちの体験のために、お休みの所をわざわざ出勤してくださったそうでとても感謝しています。長い間どうもありがとうございました。 あっという間の一日でしたが、本当に楽しかったです。また機会があったらいろんなチーズ作ってみたいなぁ。


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