女声のためのシャンソネット
                  I(愛) より                

                      6.矢車草

                      作詩 名取 和彦  作曲 湯山  昭

                       まわれよまわれ矢車草
                       まつげのような花のせて・・・・・・
                             近づく夏に子つばめも
                             くろいせなかをみせてとぶ
 
                             まわれよまわれ矢車草
                             まぶしくひかる風のせて・・・・・・
                             とおのく馬車をおうように
                             海のひびきもかけぬける

                             まわれよまわれ矢車草
                             むかしのままのかずのせて・・・・・・
                             あの子のすきなむらさきを
                             ぼくはかぞえて指におる

                             まわれよまわれ矢車草
                             背のびに空のいろのせて・・・・・・
                             林のかげをなつかしい
                             汽車の汽笛がわたってく