2003年9月19日

走行時異音発生
CT21S  ワゴンR ロフト

過去にも掲載してあるATミッションからの
異音発生トラブルの修理情報です。
このトラブルの相談が多く、過去のページを
プリントアウトして修理業者と相談されるそうですが
二の足を踏まれてお断りとなるケースが。
そこで
不良個所が分かっているので
もっと簡単に分解修理出来る方法を再び掲載。


この車も同じ様なケースでした。
ワゴンR ロフト H6年 走行52000Km
非常に手入れの行き届いた車です。
走行中に負荷がかかるとゴロゴロ音が発生。
すぐアウトプットシャフトベアリングと判断出来ます。
修理にはエンジン&ミッションの脱着が必要です。
今回はメンバーにラジエター等の付属品が
付いたまま、そっくり簡単に降ろしてしまいます。

グリル及びバンパー、バッテリーケースや
エアクリーナー、エンジンハーネスはカプラーで
数カ所取り外し。
エアコンはコンプレッサーだけエンジンから浮かせ
落ちないように吊っておきます。
ミッションジャッキの上に特製パネルを固定。
この上にエンジンをのせる予定です。
ひっくり返らないようにパネルはボルト止め。
ドライブシャフトやロアーアームを分離、分割。
エンジンメンバーのボルトを取り外し
そっと持ち上げるか、ジャッキを降ろせば
エンジンそっくりダウン。
ラジエターはホースもそのまま脱着不要。
このままエンジン始動出来そうです。
さっそく異音の原因のアウトプットシャフトの
カバーを分解。
左側のベアリングがガタガタとなってます。

パーキング機構がよくわかりますね。
こちらは心臓が無くなった状態。
カバーのアウトプットベアリングの潤滑対策に
リブに沿ってオイルが浸み込むようにドリルと
彫刻刀でスリットを設けます。
アウトプットシャフトベアリング
純正定価¥680円。
前後2個交換。
シャフトを抜き取った様子。
カバーに潤滑用の穴が無いんですが
これではおかしいのでシャフト側にオイル穴が
あるんではと点検すると
有りました、ところが目詰まりを起こしてます。
針でつつくと開くんですが
反対側からエアを吹くと塞がって。
どうやら何かのカスガ詰まって
オイルの循環が行かなくなったようです。
細いシャフトの奥でガスケットカスの様な物が
弁となって通路を塞いでしまったようです。
今度はしっかり潤滑出来るでしょう。
他にも穴をあけましたので。
ベアリングを交換して
初期潤滑用にオイルを塗布
カバーをシールパッキンを用いて取り付け。
エンジンを元通りにボディに取り付けます。
エンジンが元通りになって
今度はオイルパンを脱着、ストレーナの交換に。
オイルパンの剥がれた状態。
バルブボディが現れ、その下にストレーナが。
オイルパンにはベアリングの摩耗した鉄粉が
「イソギンチャク」か「ばふんウニ」かといった
状態で磁化されてます。
右は汚れたストレーナ。
オイルだけを交換すると、この汚れが新油で浮遊
ストレーナを詰まらせます。
したがってATF交換時はストレーナも交換を。
¥1200円。
オイルパンのマグネットに付着した鉄粉。
真っ黒でものすごいです。
これがマグネット。
このあとシールパッキンを塗布して取り付け。

オイルも適量注入、仕上げとなります。
試運転でも不快な音は無くなりました。

ワゴンRで同一症状の車は多いはず。
ミッション交換とあきらめないで
修理してみましょう。

今回の方法なら簡単です。
ただしエンジンをひっくり返さないように。

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