2002年11月4日

車検とは何の為に


写真の車はダイハツアトレークルーズバン
平成4年9月登録
走行は83000km
今年の9月に車検でした。

このユーザー宅ではこの車の他に
アリスト、エスティマ、ムーブ、ハイゼットピック
タウンエーストラックとありすべて私の所で見ております。
今回もこのアトレーバンの車検もこちらで見る予定でした。
走行も出てますのでそれなりの整備が必要と
話しておりました。
車検を前にした、とある日
ユーザーからрェありました。
内容は・・・
遠隔地にある田圃からコンバインを回送するのに
いつもの農機具屋さんが忙しく手が回らないので
県南のJAの機械センターで無理を言って運んでもらい
その義理からもそちらでこの車だけ車検をやってもらう
ことにするからということでした。
距離が出てるのでやるべき所はよく直して貰うようにと
伝えておきました。
車検整備後わずかな期間ですが
困った顔でユーザー来訪。
悪いところは交換するように頼んだけれど
納車の時に「オイルが漏れているが継ぎ足しながら
乗ってくれ」といって置いていったという。

連日車庫の床がオイル漏れで汚れ
我慢が出来なくなってお出でに。

リフトアップのわずかな時間でこれだけのオイルが
漏れております。
エンジンばかりでなく
デフミットのオイルシールからも漏れが有り
マフラーに引っかかっております。
デフミットのオイルシールの様子です。
ここに草やヒモなどが絡んで
オイルシールを駄目にすることが多いです。
シールを交換後、トルクレンチで規定値に締め込み
とりあえずデフのオイル漏れは終了。
不足したオイル0.5L補充。
次にエンジン側のオイル漏れの原因は
オイルポンプガスケット切れ。
クランクシールも用意して作業に入ります。
ファンベルト及びクーラーベルトを外すと
ファンベルトには亀裂が有りこれも交換を要すでした。
リザーブタンクも最低レベル以下
ちょっと車検を受けたばかりにしては
あまりのひどさ。
ウオーターポンプは水漏れが無く
本当は交換したいのですが見送ります。
オイルポンプをそっくり外すには
エアコンブラケットもオイルパンも脱着です。
これはオイルパンを外した状態
オイルポンプにはオイルストレーナがついているので
パン脱着が必要です。
オイルポンプが外れた様子です。
エンジンを降ろさなくても出来るので
さほど難しくはないはずですが
なぜやらなかったのか。
外れたオイルポンプ
ガスケットの材質がちょっと薄いような気がします。
シールガスケットがよく見えるように
赤いものを使用しました。
オイルポンプのガスケットにも薄く塗布しておきました。
ここで残念なのはこの間までの写真取り込みに
失敗!
タイミングベルトなどの様子が消えてしまいました。
袋の中には交換部品
急遽撮影したものです。

車検をとったばかりなのに
ワイパーラバー、ファンベルト、タイミングベルト
ベルトテンショナー等を交換しました。
タイヤのエアーも4輪ともバラバラ
スリップサイン、ひび割れ共に限界、交換です。
車検といっても
どうやら黒ニスを吹きまくっただけの仕事。
ブレーキドラムやクリップボルトまで吹いてあります。
これはよくありません。
ブレーキのエア抜き作業の際もブリーダに付いている
ゴムキャップ、外れていたら必ず被せるように
心がけたいものです。
ちょっとしたところですが理由が有って付いているので。
タイヤも交換しました。
最近の世の中の流れで安い方に流れて行くようですが
ちょっと考えて見ませんか?

万が一車両火災にでもなったときに誰の責任?
オイル漏れが分かっていた業者の確信犯?
漏れていると告げられたユーザーの責任?
車検は何のため?

このままの流れで行くと
心配なのは技術を持ったメカニックが育たなくなりますね。
ちょうど新聞にもこの様な記事が出てました。

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