2001年11月27日 

車両情報
車名 車両型式 登録年度 エンジン型式 走行キロ 修理内容 コメント
DAIHATSU
ミラ
L700S H11 EF-SE 27150km アイドリング時
ハンチング
クレーム
処理

最近発売されている車両にはトラブル時のダイアグコード読み出しの為の世界標準規格の
「OBDU」コネクタが装備されております。今回はそれを利用したトラブル解決方法を。

ミラ EF-SEタイプエンジン
今回のトラブル入庫車はDAIHATSUミラ、症状はアイドリング時のハンチング(エンジン回転が勝手に上下する症状)
このエンジンはEF-SE型で電子制御エンジンです。
当然ながらまだ保証期間なのでディーラーに持ち込めば無料保証ですがそれでは自分たちの技術がいっこうに
上がりませんね、出来れば原因を突き止めて今後の整備にいかしたい物です。
OBDモニター 点検コネクター
持っていても使わなければただの箱、またこれからの整備屋さんには欠かせない必需品となるはず。
「先んずれば人を制す」ではないでしょうか?
とりあえずコネクターにセットして現在の車の症状を点検します。
モニター画面 グラフ表示
このモニターの便利な所はECUのカレントデータの読み出しが
出来ることです。勿論ダイアグコードも確認できますが
最近のトラブルではダイアグコードでは判別出来ません。
今回のトラブルも不良コードは出ませんでした。
この画面に表示されるデータから故障個所を絞り込んで
行くのです。
グラフ表示も出来るのでリアルタイムで検出出来ます。
上の画面から判断するとアイドルスピードアクチュエータの
不良と思われます。
こうやって眺めているとECUのフィードバックって
すばらしいと感じます。
スロットルボディー ISアクチュエータ
このスロットルボディは簡素化されてます。
通常、アイドルスピードはエアのバイパス量で調整してますが
左の写真を見て分かるようにスロットルレバーを直接
開閉する構造となってます。
中にモーターが入って、リアルタイムで出たり入ったりする
様になってます。
ここが作動不良となってハンチング症状が出ました。
クレームパーツ アクチュエータの内部構造
メーカーから送ってもらったアクチュエータ。
どうやら対策品のようです。
通常分解してはいけないんですが今後の参考の為に
拝見、メーカーは海外のボッ○○
取り付け クレーム伝票
取り付け後は完調です。 クレーム伝票をメーカーに送ります。
たいして工賃は貰えませんが人任せの修理より
安心です。
プリントアウト この様にプリントアウトしてゆっくり調べることが出来ますし
データの保存も可能ですので色んな症例を貯めておくと
かなり役立つでしょう。

このグラフと上のモニター画面と合わせて見るとわかりますが
アイドルスイッチがONとなってISCもアイドリング状態を保つように
ECUが指示してるにもかかわらず、わずかにスロットルバルブを
押しているためエンジンの回転が上がってしまい、今度はアイドリング
回転に戻そうとタイミングで下げる、そしてまた燃料が増量されて
回転が上がる・・・これがハンチングとなります。
ECUのフィードバックはすばらしいと思えます。
左はISアクチュエータを交換した後のグラフ表示です。
アイドリングでは点火時期も噴射時間も一定で
すばらしいですね。

これからはこの様な故障探求場面が増えてくるでしょう。
いち早く使いこなせるようにしたいと考えてます。

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